2013年1月29日(火)「日本と、中国を初めとするアジア諸国とのビジネス感覚のギャップが現地法人の内部監査・デューデリジェンス実務に及ぼす影響と留意点」というタイトルで、セミナーを行いました。

NXT Accounting (Asia) Limited(ネクト・アジア)の代表 英国勅許会計士の秦天錫 (Chin Tian Hsi Theodore Augustine)

平日の午後にもかかわらず、東証一部上場企業の内部監査室に所属されている方、これから中国赴任を予定されている方、金融機関出身で英語・中国語が堪能なコンサルタントの方にご参加いただきました。

講演後、

「先日の講演会では大変貴重なお話を伺うことができ、ありがとうございました。先生の講演は、一般的なセミナーでは得ることが出来ない内容であり、海外現法を監査する上で有用な知見です。今後の監査に是非活かしていきたいと存じます。引き続きご指導・ご鞭撻の程宜しくお願い致します。」

とのコメントを頂戴致しました。とても嬉しいです。ありがとうございます。

監査の現場で大事なことは、内部監査を受け入れる子会社の経理担当者に質問するときに、「いかに本音を話していただくか」です。その国独自の文化や習慣の違いを理解せず、親会社だからと一方的に質問をしても、人間的に拒絶されたり、嫌われたりしては、最低限の仕事すらできません。日本人のほんの小さな配慮が、外国人スタッフの共感を生みます。意外なひとことで、一般的に嫌われがちな内部監査という仕事でも、協力的な姿勢へと変わっていくことがあります。

一方では、「特に役立たなかった。もっと実務的な事例、具体的な問題点の深堀りを聞きたかった。」という厳しいコメントも頂きました。海外における現場の苦労は理解したとして、日本の本社で内部監査を統括される方にとっては、結果的にどのように効果的な内部監査を実施すればよいのかを勘定科目毎に知りたい、というニーズを感じました。簡単ではありませんが、ご期待に応えることができるようセミナーの構成を変更して、よりご満足いただけるように努めます。成長のための厳しいご意見は本当にありがたいと思っております。ありがとうございます。

そこで、今回のセミナーの反省を踏まえて、今後は、「すでに中国拠点のある大企業の内部監査人で、中国語のわかる方向け」に、もっと特定の分野に詳しく解説していきたいと思います。

対象国としては中国に絞りますと、

(1)中国企業の監査手法を、具体的ケースで決算書を用い説明

(2)監査妨害事例と、その対応方法、中国人マネージャーとの応対テクニック

(3)企業評価 ①中国企業の評価手法 ②類似業種調査方法など

をカバーすることを検討します。

重ねまして、ご参加いただいた方に感謝申し上げます。