2012年11月9日(金)

「そもそも、化学メーカーって、世の中の役に立ってるの?」
講師は、電気化学工業株式会社 General Manager, Technology Planning Dept. 石井 聡氏(57歳)です。

電気化学工業株式会社の海外の社名は、DENKA(デンカ)です!

DENKAの製品は、他の最終品メーカーからみて中間財です。多段階の中間財を投入してようやく最終製品がエンドユーザーに売れることで成り立つ商売であること。最終製品の売れ行きに左右される反面、思わぬところで派生技術が生まれたり。なるほど、なるほど。

過去のTV-CMを見ながら、製品や社名が記憶から蘇ってきます。いつも身近にありすぎて、なかなか気が付かない日常品も多いです。たとえばペットボトル、接着剤。

資料が分厚くて、取扱製品の幅がとても広くて圧倒されます。

なんと基礎化粧品も製造されており、試供品をいただきました~!潤(うるおい)シリーズで、ヒアルロン酸による保湿効果のお話。

形あるものをプレゼントされるのは嬉しいですね!

日本での生産量が減り、海外への投資の話。2011年11月8日化学工業日報の1面を飾った「中国への乾式アセチレン発生技術の輸出」の紹介。中国での環境問題改善に積極的に関与されています。

出ました。化学式!

ここら辺から理系の参加者のボルテージが一気に上がります。

第二部は、楽しいかもしれない化学、第三部は化学を取り巻く環境へと話は続きます。
セメントの化学、カーバイドの化学、カーボンフットプリント、ライフサイクルアセスメント・・・
公害との関係も含め、化学は人を幸せにするか?

「死の谷とダーウィンの海」では、基礎研究、応用研究、製品開発、ビジネス展開までの長く厳しい道程のお話。成功と失敗の数々。

Green Sustainable Chemistry、日本を元気にする産業技術会議のお話では、これからの化学に対する5つの提言の説明です。

Q&Aでは、皆さんかなり積極的に質問をされていました。
特許権の専門家からは、特許で縛るのがよいのか、公開するのがよいのか、意図的に出願しない戦略などかなり次元が高いやりとりがありました。

同じビルの地下(さくら水産)で懇親会スタート。

投資ファンドが化学メーカーへの投資をする場合には、その製品技術の将来性を見定めなければなりません。参加者皆さんのそれぞれの立場から議論は白熱し、この国における化学メーカー、製造業全般に対する危機意識、震災復興関連などにも話は多岐に及びました。

鎌倉稲村ガ崎へ帰る大学教授が、時間を忘れて語っていたのが印象的でした。